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想うより、想われる方が良い?
第12章 意地悪。


どこへ向かえば良い?
どこまで走ればいい?

遊び足りない輩の
"やる気満々"な妖しい視線が
そこかしこから飛んできて、
私を激しく後悔させる。

・・行く当てなんか無いのに、
こんな時間に・・
馬鹿だよ、ほんと・・


"だって、
 恥ずかしかったから"

・・?
・・・私・・・

飛び出した事を後悔しているはずなのに、
その陰から他の感情がわいてきた。

何なのかハッキリしないうちに、
身体中がソワソワして
大きな声で叫んで
頭を掻き毟りたくなる。

もぉぉ、何が恥ずかしいのよ?!


"見られたからッ"

???

はぁぁ・・・・イライラしてきた。
これ以上深く考えるのは止め止め。

もう一度溜息をつくと、

『そのまま僕の胸に飛び込んでおいで―♪』
『俺の方へ来なよー』

前方に出現した酔っ払い達が、
両手を広げて私の進路に立ちはだかる。

距離、約10メートル。。
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