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想うより、想われる方が良い?
第12章 意地悪。
『気に入りましたか?』
いつの間にか側へ来ていて、鏡越しに話しかけられた。
凄く気に入った。
けど、それを伝えたら、
"お子様な貴女には
大人過ぎたかもしれませんね"とかって
嫌味な答えが返って来そうで、
俯いてしまった。
『・・そうやって・・』
低い声が響く。
ブルコントさんは
ぴったりと後ろに立ち、
緊張で肩をいからせてしまった私を抱きしめる。
『私を・・煽らない方が良い』
煽る?煽るって・・
『何を?お子様なッん』
指がそっと唇に触れた。
驚きで言葉も息も止まり、
心臓の音がやけにうるさくなる。
耐えられず、
俯く顔をそむけて指から逃れると、
追ってきた彼の指がそっと顎を撫で、
ゆっくりと持ち上げていく。
・・どうして?
どうしてそんなに優しく触れるの?
どうして苦しそうな顔をしているの?
訊きたくても言葉を紡げず、
鏡の中の彼を
ただじっと見つめてしまう。
いつの間にか側へ来ていて、鏡越しに話しかけられた。
凄く気に入った。
けど、それを伝えたら、
"お子様な貴女には
大人過ぎたかもしれませんね"とかって
嫌味な答えが返って来そうで、
俯いてしまった。
『・・そうやって・・』
低い声が響く。
ブルコントさんは
ぴったりと後ろに立ち、
緊張で肩をいからせてしまった私を抱きしめる。
『私を・・煽らない方が良い』
煽る?煽るって・・
『何を?お子様なッん』
指がそっと唇に触れた。
驚きで言葉も息も止まり、
心臓の音がやけにうるさくなる。
耐えられず、
俯く顔をそむけて指から逃れると、
追ってきた彼の指がそっと顎を撫で、
ゆっくりと持ち上げていく。
・・どうして?
どうしてそんなに優しく触れるの?
どうして苦しそうな顔をしているの?
訊きたくても言葉を紡げず、
鏡の中の彼を
ただじっと見つめてしまう。