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想うより、想われる方が良い?
第12章 意地悪。
指がスッと顎を離れると、
左手と合流して
私を完全に包み込む。
密着する背中から
ブルコントさんの鼓動が伝わってくるけれど、
不思議と怖さを感じない。
『ヴィオレット』
浅く吐いた息に微かな声が乗った。
他の誰も呼ばない、彼だけの呼び方。
うるさかった心臓が更にうるさく、
まるで跳ね回って騒いでいるみたい。
"どうする?どうする?
ねねね、どうする??"
良く分からないハイテンションで、
私と同じか、それ以上に速い彼の鼓動に
期待をして・・
??期待?
期待って、何に??
"自意識過剰もいいとこだ、、"
再び脳内に響く彼の言葉。
身体は弾かれた様に反応し、
彼の腕からすり抜けた。
何を考えているのか、
逃がすまいと追ってくる腕。
もうこれ以上は無理。
左手と合流して
私を完全に包み込む。
密着する背中から
ブルコントさんの鼓動が伝わってくるけれど、
不思議と怖さを感じない。
『ヴィオレット』
浅く吐いた息に微かな声が乗った。
他の誰も呼ばない、彼だけの呼び方。
うるさかった心臓が更にうるさく、
まるで跳ね回って騒いでいるみたい。
"どうする?どうする?
ねねね、どうする??"
良く分からないハイテンションで、
私と同じか、それ以上に速い彼の鼓動に
期待をして・・
??期待?
期待って、何に??
"自意識過剰もいいとこだ、、"
再び脳内に響く彼の言葉。
身体は弾かれた様に反応し、
彼の腕からすり抜けた。
何を考えているのか、
逃がすまいと追ってくる腕。
もうこれ以上は無理。