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想うより、想われる方が良い?
第17章 巡り合い。
「心の声が顔に出てますよ。
私は元来繊細な人間なんです、
認識を改めて頂きたい」

困り顔に戻り
半ば投げやりに
非難めいた言い方をするから
これ以上笑いを堪えていられない。

「プッ
そう言えば、昨夜も言ってたね、それ。。
確かに美的な物への繊細さは
凄くて尊敬するよ。
・・でも、人格となると、
ネジクレて意地悪で嫌味たっぷりな上に
乱暴で強引。
どうして嫌いになれないのか不思議なくらい
繊細さの欠片も感じれないよ」

「はぁぁぁ泣き止んだと思ったら、
今度は笑いながら……、
…わかりました」

言うより早く身体が離れ
両ひざの下に腕がすっと通った途端に
抱え上げられる。

「キャッ、何?わかったって?怒ったの?」
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