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第17章 巡り合い。

「いいえ、
怒ってはいませんのでご心配なく。
ただ･･」

まだ途中なのに
フッと不敵な笑いを浮かべ、
黙って歩きだした。

「ただ何？
ねぇ、ねぇってば」

気になって訊いても
前を向いたまま答えない。
でも本人が言っていた通り
不機嫌では無いらしく怖い感じはしない。

意地悪な企みをほのめかして、
私の反応を面白がっている感じ。

なんだろう？
ちょっとした事で見る角度が変わった？

凄く近く感じて、
妙にウキウキして、
じっとしていられなくて
首にギュって抱きついた。

「ブルコント」

するとブルコントさんはすぐに立ち止まり、
私を抱えている腕に力を籠め、