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第18章 私の美しいヴィオレット。

やっと本当の意味で抱けたことが嬉しくて
ブルコントは最奥に留まったまま
柔らかなキスでスミレにじゃれつく。

整わない息を絡め、
二人で微笑みあいながら
頬や髪をそっと撫で合う至福の時間。

「ん？どうしました？」

ふと陰のよぎったスミレの表情を
ブルコントは敏感に感じ、
緩んでいた顔が真剣になる。

「ブルコント、私、
　…私ね‥
その…私の身体･･」

言い淀むスミレの様子がいじらしくて
ブルコントは頬に軽くキスを落とし

――ﾁｭｯ。

彼女の手を取り指を絡めて優しく訊く。

「今、伝えようとして下さっている内容を
他の男に話した事はありますか？」