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想うより、想われる方が良い?
第18章 私の美しいヴィオレット。
"他の男"は当然佐次を指しているのだが、
唐突な質問にスミレは驚き
その含みを理解できないまま答える。

「ぇ、、無いよ」
「どうしてです?」

「どうして、って、、
理解してもらえるような
内容じゃないから・・」

暗く笑って目を背けたスミレの目尻に、
ブルコントは柔らかにキスをして
とても嬉しそうな笑顔を見せた。

「良かった。
私は理解できると
思ってくださっているのですね」

弾んだ声にムカついたスミレは
ギロリと睨みつけ、
刺々しく言う。

「思ってない、
ただ伝えないとフェアじゃない気がするだけ。
聞いたら、たぶん・・」

「大丈夫です、
普通に受け止めていますから」
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