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想うより、想われる方が良い?
第18章 私の美しいヴィオレット。
唇を離すと
満たされた気持ちと
ようやく得た安心が、
ブルコントに強烈な睡魔を連れてきた。

「すみません、、
少し・・眠らせて・・ください」

「うん、ゆうべ遅かったもんね。
ゆっくり寝て」

労わる様に髪を撫でてくれるスミレに
ブルコントは重たい瞼で苦笑いをする。

「・・徹夜、です・・不安で‥
二晩も・・情けない・・でしょ?」

フェイドアウトした言葉の後には
ゆったりとした寝息。
スミレはブルコントの額にキスを落とし
ぎゅっと抱きしめた。

「情けなくないよ。
苦しい思いをさせてごめん、ブルコント」





スミレも目を閉じている。
クタクタで直ぐにでも眠れると思っていたのに
眠れない。
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