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想うより、想われる方が良い?
第20章 おまけ:「どうして・・」
髭はフルフェイス、
そしてロングのドレッドという見た目不審者な彼は

剥がれてしまった小さなタイル達を
ちくちくちまちま、ちくちくちまちま・・
器用に直している。

この大男、
祖父に"ブルコント(古道具)"とあだ名をつけられる程
極々幼い頃から骨董や古美術が大好き。

好きを趣味で終わらせず、
しっかり勉強して修復師兼アートディーラーになり、
更に夢である
オークショニアを目指して法学も修めようとしている。

とにかく勤勉で器用で丁寧で根気強い、、のだが、、

「はぁぁぁ。」

溜息をホールに響かせた。

大好きな物、大好きな作業なのにまた‥

「はぁぁぁぁぁ。」
(このままだと・・)

今は・・
肉体的な原因で、、
かなり精神的に参っていて・・

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

大きな大きな溜息をつき手を止めた。
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