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想うより、想われる方が良い?
第20章 おまけ:「どうして・・」
『ん?ぁあブルコンっぉわぁ』

顔を上げたテッドは突然後ろへよろめき、
自由を得たスミレは部屋へ帰ろうとせず扉へ・・

最悪だ。
治安の悪い夜の街へ飛び出していく・・

『待って、スミレ!』
『待ちなさい』

呼び止めても止まらない。
馬鹿だ、本気で馬鹿アマゾーヌ。
でもそれは
自分がそうさせた、
ここはもう安全じゃないと
自分が彼女を追いつめてしまった。

(ハヤクオイカケロ)
命じる声は
ブルコントの心の奥から響いて
足を動かす。

そして、
立ち上がって追いかけようとするテッドの肩を掴んだ。

『ちょ、、なに?追いかけないと』

心配で苛立ったテッドの表情に
ブルコントは彼女に手を出すなと
叫びそうになるが、
"通常の自分"が瞬発力を発揮して
その衝動を抑え、
角の立たない言葉で排除行動を引き継ぐ。

『酔って走っても危ないだけです、
私が追いかけますから
ここに居てください、良いですね?』

『…ゎ…わかった』

排除成功。
ブルコントはひとり駆け出した。
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