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想うより、想われる方が良い?
第20章 おまけ:「どうして・・」
その単なる身体の反射で返ってきた答えに
ブルコントは険しい表情をさらに険しくし、
もどかしさに耐えられず畳みかけた。

「どうして私を起こさなかったのですか?」

「・・ごめん、迷ったの、
でも‥疲れてるだろうから
ゆっくり寝ててほしくて」

「疲れていたって何だって
私の傍から離れる時は
必ず起こすと約束して下さい。
そうでないと・・
二度と・・眠れなくなる」

自信なさげに言葉が消え、
スミレは胸を締めつけられる。
逃げ続けたから、
苦しめ続けたから、
出来るだけ心配させないようにと
思ってたのに、心配させてしまった。

馬鹿馬鹿と自分に罵倒を浴びせながら

「心配かけないように
ちゃんと起こすって約束する。
愛してるブルコント、
もう貴方の腕から逃げ出したりしない、
傍から絶対離れないから」

と、宣言した。
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