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第1章 プライベートレッスン。

「美紗は？」
「ん？」
「･･俺ばっか言って不公平だろ」

ご機嫌はまるでシーソー。

拗ねてツンツンの解消法は
重ねている手を再びぎゅっぅとして･･

「大好きだよ」
「っ･･」

今は顔が見えないけど、

黙っているのは、
真っ赤になっている証拠。

振り向いて確認したくなるけど、拗ねツンモードに戻っちゃうから、知らんぷりでじっとしておく。

しばらくすると、
また甘えた声で聞いてくるんだ。

「・・美紗ぁ、動かして良い？」

ほら。

でも、動かしていいか？って
『ちょっと』って言ったから、素直にじっとしてたんだ？

・・可愛い！！

思わず笑いそうになるのを我慢して、こくりと頷く。