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─training note─ 
第11章 悦びのある場所


ゆきの体にボディソープをつけて泡立てると、掌でゆっくりと洗う。


首筋から胸へ、そして両手を洗う。


脇の下からわき腹を洗い、腰を通り、両足へと降りてゆく。


ゆきは黙ってなすがままに、洗われている。


俺の動作をじっと見つめ、何か思い詰めたようなその表情が何を思っているのかわからず、


胸が締めつけられるようなその瞳が俺を不安にさせる。


ゆきはたどたどしく、感情を押し殺したように静かに言葉を発した。


「男の人に・・躯を洗ってもらったの・・・生まれて初めてかも・・・多分初めてで・・・」


言葉に詰まるゆきの瞳を見つめ返すと、彼女はとても静かに、そして少し哀しげに、かがんだ俺を優しい眼差しで見つめ、


そして、柔らかく微笑んだ。


「・・・・うれしぃ・・・」


目を瞑るゆきの瞳から涙が零れ、頬を伝う。


俺はなんと声をかけていいかわからなかった。


「そうか。」


それだけ言うと、ゆきはとてもうれしそうに笑い、彼女の感情とともに言葉も自然に出た。


「あん、は、あっは、・・・慎吾様ありがと・・・」


そう言って笑う彼女は天使のように純真で、俺の気持ちをとても温かくした。



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