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止められなかった…
第14章 届かない叫び…
逃げようと前へ出た私の身体に、自分の身体を押し付け、強引に壁へ寄せる。


“ゲホッ!”


思いの外衝撃が強くて、私はむせかえる…


“…逃げようとするからでしょ~?”


この先嫌な予感がする…

私は思い付いた言葉を放つ。


“…忘れてない?…ここ会社の中だよ…”


といい終え、火に油を注いでしまった事に気づく…


“…だから?…あ~…間違っても大きな声出せないよね~…”


と、私の両手首を掴み、上へ持ち上げていく…


私は声を出さず、自分で出せる精一杯の力で反抗するが、峻くんはものともせず両手を上に上げ、片手で手首を固定する…。


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