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止められなかった…
第2章 少しだけ…
悪意なく私に絡められたら腕…。

その先の大きな手が私の胸元に当てられた…。
優しく…ゆっくりとすくい上げられる…。

“んっ…ちょっと…寝ぼけてる?…ねぇ…ねぇってば!!”

“ゆな…シィーッ。”

耳元で孝さんが続けて言った。

“ゆな…子供じゃないだろ?ここホテルだよ~…大丈夫、ホント少しだけだよ…”

私の耳に唇を押し当てて吐息と共に孝さんはそんな台詞を呟いた…

休みなく胸をこねくり回しながら…

“…ンッ…何も無いって…ハァ…言ったのに…”
本気で嫌なら抵抗しただろう…。

でも、頭のどこかでこうなる予感を見て見ぬ振りをしていた自分が居る…。
何より孝さんの手で後ろから抱きしめられながら体を弄られて、私はもうされるがままに身を任せ初めていた…。

言葉だけ…言葉だけは心とは裏腹に…

何の抵抗力も持たないのに…
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