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止められなかった…
第13章 抜け出せない迷路…
“あ~来た来た~。ホラ。コーヒー買っておいたよ!”


いつもの席で、いつものように雪さんは笑顔で私にコーヒーを差し出してくれた…。


周りには分からない程度で、微かに手が震えているのに気付く…


…どうしよう…
…どうしよう…
…どうしよう…


頭の中がグチャグチャだ……


“…………!!…ゆな?!”


気付くと雪さんが目の前で手をヒラヒラさせていた…


“あっ…どうしたの…?”

“…どうしたって。…ゆな何か朝から変だよ?何かあった?具合悪い?”

雪さんが本気で心配している表情で聞いてくる…

…言えるワケない…


“ううん…大丈夫だよ!チョット寝不足かな(笑)”


私の口から出た精一杯の嘘だった………

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