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あなたが教えてくれたこと
第6章 6
「両手を挙げて腋を見せろ」
「えっ!? それはっ……」
「早くしろ」

静かな声だが、迫力があった。
逆らうことは赦されず、躊躇いながら両腕を挙げた。
不浄を感じる場所を愛する相手に見せるのは恥ずかしい。汗腺がちりちりと痛みを覚えるほどに緊張してしまっていた。

「しっかり処理してるから気付かなかったが、意外と毛深いんじゃないのか?」
「嫌っ……」
「おい。隠すな」
「でもっ……」
「俺は口だけでお仕置きなんてないと思ってないか? 身体で分からせてやってもいいんだぞ?」
「すいませんっ……赦して下さい」

慌てて腕を伸ばす格好に戻る。
目隠しされているから意味はないが、反射的に目を固く閉じていた。

次の瞬間――

「ひゃっ!?」

生温かい感触が腋を這った。

『舐められてるっ!?』

冷や汗が噴き出した。
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