この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あなたが教えてくれたこと
第7章 7
智哉はまるで用意していたかのように答えた。人柄だけを褒めず、家庭教師として有能なところも付け加える辺りが彼らしい聡明さだった。

「そうか。ならいい」

威厳やプライドを保つことばかりに気を遣っているような節のある正嗣は鷹揚に頷く。

冷静な息子とは正反対に、母の方は気が動転してしまっていた。
夫に何ら疑るところがないのは明らかなのに、まるで自分の裏切りを見透かされているかのように焦ってしまっていた。

「あ、お母さんこぼしてる!」
「えっ、あっ……」

笑う智哉に指摘され、落ちたトマトがソースを跳ね散らかしていたことに気付く。
慌ててハンカチを取り出して拭った。

「しっかりしろよ。智哉の成長は母親であるお前の責任だからな」
「はい。すいません」

夫婦というよりも使用人と主の会話に近い。
智哉は自分の軽口が気まずい会話を生んでしまったと思ったのか、俯いてしまった。
/168ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ