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あなたが教えてくれたこと
第7章 7
快楽の頂から頂へと綱渡りをさせられ、膣奥のポルチオは触れられてなくても快楽の痺れを走らせていた。

本当に、壊れてしまったのかも……

その言葉は心で思ったのか、口に出していたのか、それすらも定かではないほど意識は虚ろに浮遊していた。

もうイキたくないと願いつつ、このまま繋がり続けていたいとも願う。

仰向けに寝かされ、両脚はV字に広げられていた。
見上げる彼の顔は精悍で美しかった。
責め続ける彼の顔にも汗が光っていた。

「しおんっ……」
「はい……」

切羽詰まった顔が愛しい。破裂する直前のホオズキは彼女の中でひくひくと震えていた。

「壊して……あなたに、壊されたいの」

切ないくらいに恋しくて、しかしそれはどこにも出口のない行き止まり。
このまま世界が終わってしまえばいいのに。
そんな青い妄想を抱きながら、せめて自分が壊れてしまいたいと願っていた。

「紫遠っ……いくっ……ああっ!!」
「ああっ! 遼平さんっ! 愛してますっ!」

眉間に皺を刻み、歯を食い縛る歳下の男が狂おしいほど愛しかった。
彼の蕩けるのに併せて、紫遠も堪えていた気を放つ。

「あぁっ……凄いっ……こんなに、あなたが好きになるなんて……」
「二度と、離さない……紫遠……」

強烈な淫焔に包まれながら、ふたりは唇で求め合う。
紫遠は薄皮一枚の隔たりすら、もどかしく感じていた。
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