パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 5

「紫遠さん、俺っ……もう」
「はい、出して、下さい……」

また一回り、彼が中で大きくなるのを感じた。

最期の一瞬を目指し、遼平が激しく腰を遣う。

「あぁっ……紫遠さんっ」

遼平の顔が愉悦で歪み、玉のような汗が浮いていた。涼しげな顔立ちが見る影もないのに、不思議と妖しく美しい。
彼を悶えさせているのが自分だと思うと悦びに満ち溢れた。
男を悦ばせることが幸せになり、より感度が増していく。

「私もっ……いきますっ……」
「目を見て……見詰めあって果てようっ……」
「は、はいっ……」

遼平の清んだ瞳に自分が映る。牡鹿が決闘するかのように額を合わせ、呼吸を合わせていた。

「ああっ……ごめ、なさいっ……私、先にっ……いくっ……いきますっ……」

くぐっと硬化の竿先に抉られ、悲鳴に近い声を上げて紫遠が気を放った。

「紫遠さんっ……ああっ！」

それに誘発されるように遼平も爆発させていた。
薄皮越しにも勢いを感じるほど、若い衝動は猛々しかった。

「ああっ……遼平さんのがっ……すごいっ……」

勢いを受けた紫遠はもう一度小さく絶頂を迎えていた。
震える身体を抱き締められ、紫遠は夢中で彼の唇を吸っていた。