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第1章 プロローグ

今の光景は、信じられなかった……
マリッジブルーで悩んでいる恋人をよそに
浮気
気を失いそうで、目の前が真っ暗になりそうで
気分が悪い。
そんな時
湊 ｢大丈夫？」
美奈子 ｢あなたは？バーの……」
湊 ｢顔色悪いよ……貧血？」
美奈子 ｢ええ……まぁ、そうなの……」
湊 ｢家、この辺だから送っていくよ……」
美奈子 ｢でも、私婚約者がいるし……」
湊 ｢何もしないよ早く……車乗って？」
……私は、湊に言われるがまま、車に乗った。
悲しい、切ない洋楽が鳴り響く
湊 ｢さっきの、婚約者でしょ？」
美奈子 ｢うん……」
湊 ｢この、結婚やめにしたら？」
美奈子 ｢え？」
湊 ｢今、不倫してるなら、結婚してからも不倫し続けるよ
美奈子さんこんなに、綺麗なのにあの馬鹿男勿体ない……」
湊さんの指が私の左薬指の指輪に触れる。
湊 ｢こんな、汚い指輪いらないでしょ……」

車の窓から、指輪が投げられた。
湊 ｢これで、あの男とはさよなら……今日から俺の物になるんだよ？」
美奈子 ｢え？」