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第6章 新婚初夜?
「ね。後ろから、シてもい?」

甘く囁くような羚汰の声が、髪の毛を耳にかけるように撫で上げられながら聞こえてくる。

「っ、ん...」

小さく頷くと、導かれるまま羚汰の上で向きが変わってゆく。

お尻を突き出したように座ると、遅れて起き上がってきた羚汰に後ろから抱きしめられ静かに律動が始まる。

「んはぁ...」

また髪が撫でられ避けられると、その首の根元辺りに唇が這う。

胸の上で手が踊って、張り詰めた先が弄られる。

「...りょう」

前のめりになる背中に羚汰の唇が這い、少し苦しそうにだけど愛おしそうに名前が呼ばれる。

振り返って、どんな表情なのか見てみたいのに。
次第に早くなってゆく動きに、抗うように揺れるので精一杯だ。

「あ、あ、あ、あ...」

動く度に小さく漏れる声が、部屋に響く。

そんな中でも、背中全体で羚汰の荒くなった息遣いを感じて、その息がかかる場所がゾクゾクしてしまう。

でも、まだ羚汰が手加減してくれてるのが分かる。
ホントは、もっと力強く打ち付けたいハズだ。

「りょ...たっっ、...もっと」

「んー?」

何気なく答える羚汰の声に、苦しそうなものを感じる。

揺れながらも片腕を羚汰の頭の辺りに伸ばす。
羚汰も肩の上から覗き込むようにしていて、唇は合わないが、辛うじて顔を寄せる。
羚汰は、なんとか唇を稜の頬や首筋に落としてゆく。

「もっと...シて?」

ここ1年羚汰とほぼ毎日愛し合うようになって、稜のカラダも貪欲になってきている。

恐らく、最初激しくしたから、あとを気遣ってくれているのだとは思うけど。


もっと、欲しい。

羚汰に求められたいし、応えたい。

乱れて欲しいし、乱れたい。

そう思うのはオカシイ?ハシタナイ??


稜の意図することが分かったのか、羚汰が小さく笑った。

「ん?もっと?何?」

耳たぶに緩く歯を立てながら、ぐぐっとカラダを進める。

「んあっ!...っと、...んんっ」

聞いておきながら、答えようとする稜を阻むかのように、小さかった動きを大きなものに変えてゆく。

2人してどんどん前のめりになるカラダを、稜は腕を伸ばし掴めるものを掴んで耐える。

「ああっ...」

突き出された稜の腰をより高く引き寄せ、腰を打ち付け始めた。
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