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調教ごっこ
第1章 悠香の秘密

シャワーの音が止み、やがて浴室からバスローブを羽織った若い男が現れた。
スラッとした長身に茶色く染めた髪。
顔つきにはまだ幼さが残っているが、バスローブの隙間から覗く胸板は筋骨隆々として、大人の“男”を感じさせる。
「シャワー浴びてサッパリしたし、さっそく始めようか」
濡れた頭をタオルでガシガシと拭きながら、男はベッド脇のソファーに腰を降ろす。
刹那、悠香の胸がドキンと大きく音を立てた。
「じゃ、じゃあ私もシャワー浴びてくるね」
立ち上がった悠香の腕を、男がギュッと掴む。
「待てよ、誰がシャワーを浴びていいって言った?勝手な行動とるんじゃねーよ」
「で、でも……」
男と一瞬合った目を悠香は慌てて逸らした。
見慣れたはずの瞳が、サディスティックな輝きをギラギラと放っていたからだ。
「だーめ。今から俺の指示通り動いてもらうから。逆らったり勝手な行動したらお仕置きだからね。だって姉ちゃんは俺の奴隷なんだから。だよね?」
屈辱の言葉に悠香はギュッと唇を噛んだ。
脳裏に浮かんだ隆哉の顔が、身体の火照りとともにフェードアウトしていった。
ごめんなさい隆哉君……
私、今から──────
弟に調教されるの……

