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ちょいS部長の羞恥レッスン
第12章 再び週末
 やがてシンボルが大人しくなったが、璃子はすぐには動くことができない。

 快楽の余韻が、璃子から思考能力や力を奪い取ってしまっていたからだ。

 シンボルを花筒に受け入れたまま、藤崎のたくましい身体にしがみつくように、両腕と両脚を絡ませている璃子。

 璃子は「あらかじめピルを飲んであるので、妊娠する可能性は極めて低い」と頭では分かっているはずだったが、再三にわたる膣内射精のたびに半ば本能的に「本当に妊娠しないかな。大丈夫なのかな」という心配が頭をよぎることもあった。

 璃子がこんな心配をするのも、経験不足が一因なのかもしれない。



 しばらくしてから、藤崎がやや充足感を感じさせる声色で言った。

「前の男と、この体位でよく交わっていたんだろ」

 この言葉により、璃子は必然的に友則のことを思い出してしまう。

 藤崎の言うとおり、璃子と友則はしょっちゅうこの体位で交わっていたのだ。

 そして、いつも友則が行為後すぐ身体を離し、タバコに火をつけていたことを璃子は思い出す。

 そのことを思うと、藤崎がこうして、すぐに身体を離そうとせず、そのままの体勢でいてくれることが意外で、藤崎らしくないように感じた。

 藤崎と初めて交わったときにも似たような感想を抱いたのだが、今回のことで、改めてそう感じられた璃子。




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