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女医の診察日誌
第9章 人目を避けて
「理恵に任せるから、好きなものを頼むといいよ」

 彼女は枕もとの電話で、注文を済ませてから勇次に抱き付い

てきた。彼はその行為を快く受け入れ、抱き返していた。

「出前が来るまで、気持ち良いから、このままでいようね」

「嬉しいわ、そうしましょう」

 やがて、電話で出前の品をドアの外の台に乗せてある旨の知

らせが来た、それを取りに行くのに、バスタオルを体に巻き始

めたので、勇次がそれを制止した。彼女はドアを少し開けて外

の様子を伺い、大きく開けて出前の箱を取って返し、二人は出

前の昼食をとっていた。
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