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女医の診察日誌
第10章 看護師長の涙
 勇次が、彼女のマンションの駐車場に着いた時、彼女は外で

待っていた。

「勇次さん、今日は私の部屋では駄目ですか?」

「君さえ良ければ、僕は構わないよ」

「では、車は、あの来客用と書いてある所へ停めといてね」

 彼女に先導され部屋に入った。一人者なのでワンルームかと

予想していたが、その部屋は3LDKでゆったりとしていた。

「一人暮らしなのに、良いところに住んでいるのだね」

「ありかとうございます、こちらでコーヒーでもどうぞ」

勇次が来る時間に合わせてなのか、それは沸かせてあった。

「すまないね真由美、あつかましく、上り込んだりして」

「嬉しいわ、今朝早く起きて、勇次さんに食べてもらおうと、
昼ごはんの準備もしてあるので、食べて帰ってね?」
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