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第11章 ご褒美
「ああっ、あっ、、」

タカダの繊細な舌使いに、チヨは激しい声を漏らし続けている。

息もできないくらいの快感が体を襲う。
耐えきれない刺激の連続に体は暴れるように動くが、拘束された体はチヨの体力を削るだけで、ジャラジャラと鎖の音に混じりチヨの鳴き声が響くだけだ。

「や、もう、しんじゃうぅ」

すでにタカダの行為は10分以上も続いている。
チヨが死にそうにイキ狂う様は、タカダの意地悪な心を誘っているとも知らず、チヨは何度ももう耐えられないと懇願していた。
そのたびに、タカダの舌の動きは緩急をつけ、ときには吸いながら、チヨの弱点のみを執拗に責め立てていた。

思えば電車に乗った頃から、ホテルに到着してからも、何度も何度も、長い時間をかけチヨの体はタカダに遊ばれ続け、抜けられない地獄の終わりをチヨは願った。

「はぁっ、お願い…、もう、我慢できないぃ」

チヨは、その舌から逃げるために、命令されてもいないのに、請いはじめた。

「あっ、ね、お願い、おちんちん、入れてぇ」

チヨがこの状況から逃げ出す、最善の策。
本心から、焦がれているわけではないことくらい、タカダにはお見通しだった。

ようやくチヨから唇を離すと、タカダはチヨに問う。

「そんなに、入れて欲しいの?」

「お願い、はやく、ご褒美ください」

「ここ、気持ちよさそうなのに?」

指先でゆっくりとその蕾をこすると、チヨはまた激しく鳴く。

「我慢、できないの、はあっ、お願い」

「ふーん?」

タカダはそう言いながら、ゆっくり指を下ろした。

くちゅ

湿った音とともに、中指がチヨの中に吸い込まれていく。

「や、ああっ、ああっ」

「ああ、本当だ。すごい食いついてくる。おいしい?」

「やっ、ちがうっ、ああっ、おちんちん、おちんちんが、欲しいの」

もう、チヨには何が本心かわからなかった。
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