この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キスの後で…
第6章 で
目を覚まして先輩の方を見ると
スタンドライトを点けたテーブルで何か一生懸命書いている。
「何をしているんですか?」
「レポート」
レポートだと、自分の部屋のほうが資料とかあるんじゃないの?
「先輩、私もう大丈夫ですから。家でやってください」
「なに?俺がいたら迷惑?」
「違いますよ。家のほうが便利だと思って」
「いいから。黙って看病されてろ」
「・・・は~い」
昼間寝て、だいぶ治ってきた身体はそんなにダルくなくて
すぐには眠くない。
騒がしいテレビとは違って
静かな心地いい音楽が、私と先輩を包んでいた。
何もやることがなくて
レポートを書いている先輩の顔をじっと見つめる。
「何?」
その気配を感じ取ったのか、顔も上げずに不器用に聞く。
「凄く・・・好きだなぁ・・・と思って」
正直に言えば
「はぁ?」
恥ずかしさを隠すように少しだけ乱暴に答えた。
「今日は看病してくれてありがとうございます」
「治ったらしっかりお礼してもらうからな!」
「はーい」
穏やかな空気の中で、私は再び目を閉じた。
そんな私に先輩はそっと近づいて
額に手を当てて熱を測ると
そっと、そっとキスをした。
そんな優しい行為を私は夢の中で感じていた。
スタンドライトを点けたテーブルで何か一生懸命書いている。
「何をしているんですか?」
「レポート」
レポートだと、自分の部屋のほうが資料とかあるんじゃないの?
「先輩、私もう大丈夫ですから。家でやってください」
「なに?俺がいたら迷惑?」
「違いますよ。家のほうが便利だと思って」
「いいから。黙って看病されてろ」
「・・・は~い」
昼間寝て、だいぶ治ってきた身体はそんなにダルくなくて
すぐには眠くない。
騒がしいテレビとは違って
静かな心地いい音楽が、私と先輩を包んでいた。
何もやることがなくて
レポートを書いている先輩の顔をじっと見つめる。
「何?」
その気配を感じ取ったのか、顔も上げずに不器用に聞く。
「凄く・・・好きだなぁ・・・と思って」
正直に言えば
「はぁ?」
恥ずかしさを隠すように少しだけ乱暴に答えた。
「今日は看病してくれてありがとうございます」
「治ったらしっかりお礼してもらうからな!」
「はーい」
穏やかな空気の中で、私は再び目を閉じた。
そんな私に先輩はそっと近づいて
額に手を当てて熱を測ると
そっと、そっとキスをした。
そんな優しい行為を私は夢の中で感じていた。