この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
霞草
第9章 無知
反対側から、カーブを抜けて街からのバスも来る。

「珍しいわね。この時間帯はここでバスが鉢合わせするのね。」

おばさんの声、

反対側のバスが止まるのも珍しい。宿に来る客ぐらいしか降りないのだから…

反対側のバスが先に発車し降りた人が見える。

霞だ。
少し早い帰りだが、
霞だった。


テストがあるから早く終わったのだろうか。


僕の乗ったバスも発車し、バス停に両親がいるのを見て、僕に気付いた霞。


霞が走っている。

僕も、おじさん達への挨拶もままならず、バスの後ろの席に急ぐ。


僕は、走る霞に手を振り、

「ごめんね。ごめんね。」

と繰り返す。

霞が

「しゅう、黙って行かないでよ」

と叫んでいるのが聞こえるが、


僕は「ごめんね」と小さく言うだけ…


/117ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ