この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
霞草
第3章 新天地
僕はしばらくがどの位なのか決めていないことから、週単位で精算して欲しいとお願いした。
下手したら自分の部屋より狭いかもしれないが、掃除の行き届いた畳に横になる。
「自分探しの旅」…偉そうな書き置きを残したが、要は逃げ出しただけだ。挫折と非難と不安から。
しかし、理想の宿を見つけて、ほっとしたのかそのまま寝てしまった。
どのくらい眠っただろうか、
腹が減って目が覚めた。起き上がり窓を開けて、外を見た。
まわりは山に囲まれており、切り開くようにある野原、空気が美味しい。
ここで何かが見つかる訳じゃないが、家族から離れて、自分のことを考えたかった。
医者になる、それ以外の道を考えることもなく、疑いもなく育てられた。
目の前にあるありきたりの自然に囲まれて、もっと色々なことを考えるのにはちょうどよい場所だと思った。
「おっ、起きたか坊主。いやお客さん、昼飯まだだろう。下に降りてこいよ。」
外から声をかけられた。
見下ろすと宿の庭は畑になっており、宿の主らしい男性が野菜の入った籠を持ち、手招きしている。
「ありがとうございます。」
僕は階下にいく。
下手したら自分の部屋より狭いかもしれないが、掃除の行き届いた畳に横になる。
「自分探しの旅」…偉そうな書き置きを残したが、要は逃げ出しただけだ。挫折と非難と不安から。
しかし、理想の宿を見つけて、ほっとしたのかそのまま寝てしまった。
どのくらい眠っただろうか、
腹が減って目が覚めた。起き上がり窓を開けて、外を見た。
まわりは山に囲まれており、切り開くようにある野原、空気が美味しい。
ここで何かが見つかる訳じゃないが、家族から離れて、自分のことを考えたかった。
医者になる、それ以外の道を考えることもなく、疑いもなく育てられた。
目の前にあるありきたりの自然に囲まれて、もっと色々なことを考えるのにはちょうどよい場所だと思った。
「おっ、起きたか坊主。いやお客さん、昼飯まだだろう。下に降りてこいよ。」
外から声をかけられた。
見下ろすと宿の庭は畑になっており、宿の主らしい男性が野菜の入った籠を持ち、手招きしている。
「ありがとうございます。」
僕は階下にいく。