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霞草
第7章 すれ違い

僕は、帰るまでに霞への想いを伝える方法を考えていた。

簡単に伝えるべきではないが、

彼女が別れを惜しむなら想いを伝え、まずは大学に入り、休みの間はここにくる。

おじさんたちに認めてもらい、霞を東京に連れていく。

それであれば、もしかしたら、この想いを伝えることも可能かもしれない。


儚い考えでもすがりたかった。


その勇気をもらおうと、おじさんの決意の理由を訊いたのに、
結果、想いを断念しなければならないことがわかった。


そして、それは霞に知られてはいけない。


僕はこれ以上想いを膨らませてはならない。


この想いは、ここにいる間に断ち切らなければならない。


野菜を摘みながら、ぐるぐると考えていた。


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