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夢…獏の喰わぬ夢
第2章 獏
部屋に着いて、昨日のように、ベッドに倒れた。
そして、隕石の解明なんて難しく考えるのが馬鹿げていて、
体?心?は素直に、今朝の夢の続きを見たいと願った。
残念ながら、彼女の夢すら見れず、『遅刻するよ』と母親に揺り起こされる夢で目覚めた。
もしかしたら、母親が出現する前に彼女の夢を見ていたかもしれない。
こんなことなら、彼女に夢の続きを見る方法を聴いておけば良かった。
彼女は知っているだろうか?
いや、あんなに眠り続けられるんだ知ってるに決まっているだろう。
早速彼女に訊いてみよう。
僕は、彼女に対して完全に心を開いていた。
災難?隕石?…なんて馬鹿な考えをしてたのか。
僕の天使になってくれるかはわからないが、僕にとっては彼女は天使だ。
しかし、現実は母親の夢のとおり、遅刻寸前で、僕はバタバタと家を飛び出して彼女の待つ教室へ…。
いや、彼女は待つことはない、ギリギリにきて僕を探して?
(とりあえずここ数日間は)
隣に滑り込むのだ。
そして今日の僕は、いつもの彼女よりギリギリだ。