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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第11章 旧友との会合



「それは、前にもやった事があると言う事か」

「会長に就任する前に多少は…
あの頃は、どんな手でも使った‥のし上がる為に……
ダミーを転がしたのもその内、一度も見付かってはいないよ、それに犯罪目的に使った訳でも無い……っと今更言い訳かい??」


他企業化を上手く回す為に利用しただけだったのだが、今更の暴露に言い訳とは……



「・・ふっ…
そういうつもりで言った訳では無かったんだが、そう聞こえてしまったか」

「倉原‥少し人が悪くなったんじゃないか??」

「そうか?
毎日部下に喝を入れに行っているからなぁ…」

「そりゃ部下も大変だ…」


つい、笑いが零れる、少しだけ昔に戻ったようで、懐かしさもあり自然に笑みが出てしまったようだ。


そういう倉原も笑っているが・・・




「んっ……
とりあえず、今の案で構わない、美紀が少しでも楽になるのなら」

「分かった、最速で手配するよ…
それと、脅している奴の方は、証拠をしっかり掴んだら教える、それまで暫く待って欲しい」

「ああ…
早く証拠を掴んでくれる事を祈ってる」





懐かしい会合はあっという間、倉原がこの屋敷に居たのは1時間も満たない時間。


とりあえず、連絡くらいは寄越せと倉原に言っておいた、状況確認の為と‥少しだけ懐かしさに浸れるから。





「此処で療養‥‥か・・・」


倉原の言葉が引っ掛かってしまう、それが出来たら私はどれだけ幸せな事だろう。


だが、現実はそんなに甘くはない、美紀の心が分からない以上、私は美紀の前には出る事は出来ない‥どれだけ私が思っても・・・・・



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