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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第12章 足掻く桜
「私は…
一緒に居るべきだと思う……
だってそうでしょう、まだ好きで未練たっぷりなのに、ずっと誤魔化すの!?」
「・・・
未練があっても誤魔化してでも、ぁたしはあの人の側に居るワケにはいかない…
ぁたしが居たら、あの人を苦しめるだけだから、ずっと離れている方が良いの、それがお互いの為に一番良い方法……
あの時ぁたしはそう決めた、二度と会う事はしないって・・・」
「そんな‥そんなの悲しいよ……」
「残った思い出だけで良い、それ以上望んじゃいけない……
・・・ゴメン桜‥この話‥‥やっぱり辛い」
「あっ・・・」
何でもって言ったから、つい聞いちゃったケド、美紀に取ったら話したく無い事だったんだ。
それなのに私ったらまた……
「ゴメン美紀…
私‥美紀に迷惑掛けてばっかり……
ホントーっにゴメン!!」
「そんな事ないよ…
"彼奴"以外は何でも良いって言ったのはぁたしなんだし……
いつか‥心の整理が付いたら、ちゃんと桜に聞いて欲しいな」
「うん…
じゃぁ待ってる、美紀が話してくれるまで……」
「ありがとう桜…」
結局、最後まで聞けなかったケド、美紀はいつか話すと言ってくれた。
私はそれで良いと思う、ちゃんと整理を付けたら美紀は話してくれると思うから・・・
やっぱり美紀は、茶店だけで帰っちゃった。
でも、話してくれるって約束してくれたし、それはそれで良かったと思う。
(でも・・・)
好きなのに、別れなきゃならないって、ちょっと苦しい…
私なら、探し出してでも飛び込んで行くのに……
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