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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第13章 交差-人間模様
"コツン……"
久しぶりに昼間に外に出て見た‥とは言っても近くの公園だけど……
ベンチに座り、何をするワケでも無い…
ただ、足元にあった小石を蹴ってみただけ。
「・・はぁ……」
吉田にヤられてから10日、やっとガッコに行った、そして桜との会話。
『私は…
一緒に居るべきだと思う……
だってそうでしょう、まだ好きで未練たっぷりなのに、ずっと誤魔化すの!?』
桜の言う事も最もだとは思う、だけどそれは普通の恋人同士の話。
ぁたしは‥違う…
普通じゃ無い、恋した相手は父親なんだよ、恋をしたらいけない相手。
やっと少し忘れ掛けていたのに、桜との会話で思い出してしまった。
思い出にしたい、二度と会わない、桜に言ったのは嘘じゃない…
父親だと知った日、ぁたしはそう心に誓った、だから桜にああ言った。
『・・・
未練があっても誤魔化してでも、ぁたしはあの人の側に居るワケにはいかない…
ぁたしが居たら、あの人を苦しめるだけだから、ずっと離れている方が良いの、それがお互いの為に一番良い方法……
あの時ぁたしはそう決めた、二度と会う事はしないって・・・』
嘘偽り無いぁたしの心、ぁたしという存在は、あの人に取って危険な存在。
そうだよね…
こんな汚いぁたし、遊び捲るは、吉田に脅迫されるはで、あの人‥早乙女会長としたら邪魔な存在でしか無い筈。
ぁたしが望んで夜の街に遊びに出たんだから…
あの人を忘れる為と、あの人を遠ざける為に……
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