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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第13章 交差-人間模様
そう‥全てぁたしが仕組んだ。
あのまま付属高に行っていれば、将来を考え無くて良いいくらい安泰だっただろう…
誰よりも東大合格に一番近いと言われ、海外留学の話もあった。
でも、それって‥あの人や倉原の思惑通り、倉原は付属高入学を何よりも願ってた…
今なら分かる早乙女の為の高学歴、だからぁたしはワザと付属高を中退、かなりごり押しだったケド。
夜学に行ったのは本当に気紛れ、とりあえず高校卒業くらいはしておかないと、後の就職が辛い…
卒業したら、サッサと就職して家を出たかった為に夜学を選んだ。
そして、一に夜の街に誘われた時、渡りに船だと思った…
夜遊びして不特定多数の男と関係を持って、酒や煙草‥そんな不良娘など大人は相手にしない、それを狙って遊び出した。
吉田の事は本当に予想外だけど、仮にも相手は教師、表沙汰になれば必然的にぁたしの事も……
相手の玩具にされるのは最低だけど、最悪の場合は利用価値はある、道ずれにすれば良い…
その前にぁたしが保つかどうかは分からないが……
そこまでして、ぁたしは逃げた‥あの人から…
それが一番正しい方法だと自分に言い聞かせて………
「ホント…
余計な事まで思い出しちゃった」
吉田の事で手一杯で忘れていたのに…
ぁたしは罪に罪を重ね、もう戻る事なんて出来ない、一番重い罪‥父親と関係を持ってしまった事に比べれば可愛い方。
近親相姦は世の中が認めない最大の罪…
だからぁたしは近寄らない方が良いんだ、あの人を完全に忘れ、1人で生きていければそれで良い。
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