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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第13章 交差-人間模様



問題は何時動き出すか、流石に私でもそれは読めない…
多分噂が噂でしか無くなった頃、それがいつになるかなど予測が付く筈が無い。



「薬の方は上手くいってるのだがね」


帰って来たアンケート用紙、比較的真面目にあれを飲んでいるよう。


初め、送ったは良いが電話を掛けられ、かなり焦ったと‥遠藤が零していた。



「意外と用心深かったみたいだ」


専用に1回線用意していたから良かったものの、屋敷内の回線だったら確実にバレていただろう。


昔取った何とやら…
用意周到に越した事は無い、私の方がかろうじて上手だったみたいだ。



「・・しかし・・
あのダイレクトメールのようなチラシは…」


流石の私も、初めてあれを見た瞬間笑ってしまった…
うちの秘書の1人の作らしいが、あそこまでらしい物を作るとは………



「全く……うちの秘書達は優秀だからね…
変なところまで……」


やるなら徹底的…
遠藤も含め、まさかの1日足らずでダミー会社を作って来た、本当に秘書にしておくのが惜しいくらいの優秀さ。


後は倉原の話とアンケート、そして医者の判断で薬の中身は入れ替える、美紀の体調に合わせて。


やはり身体より心のケアが重要らしく、本当に1日分の必須栄養素も入っているが、気持ちを楽に尚かつ少し高揚させる薬も混ざっているらしい。


私は医者じゃないので、専門過ぎる事は分からないが、国内でもトップレベルの医者の言う事、適切な薬を処方している筈…
そんな高名な医者を予備検診や、カウンセリングみたいに使っている私も私だが。



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