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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第13章 交差-人間模様
プライベートに近い話で、少しだけ気楽な困ったような顔をしていた伊織が、急に真顔に戻る…
という事は仕事の話か……
「この間の会食の件ですが…
7日後、場所は料亭曉と連絡が入りました」
「妥当なところだ…」
料亭曉と言えば、この地域で有名な高級料亭…
私達みたいのから政治家まで、外に漏れたくない会食会合の時などに良く使われている。
「どうせ返事はしたのだろう遠藤?」
「はい、そのように先方に返すように指示しました会長」
「それで構わない‥7日後‥‥ね・・・」
「はい……」
久しぶりに、狸共を出し抜くとするか…
本気になれば、狸など簡単に転がす自信はある。
普段は使わない顔だが、表に出るなら話は別…
実態が分からない会長、早乙女紀永の本領発揮と行こうじゃないか。
大概、泣きを見るのは向こう側…
何度もへし折っているのに、懲りないものだ。
7日後・・・
運命はさらに交錯するとは、誰も知らない・・・・・
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