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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第2章 衝撃的な出来事
18才の誕生日の日
私は養父の車に乗せられた、実の父親に会いに行くという。
実の父親といっても実感なんか湧かない、会った事も無い人なんだから…
ただ車から景色を眺める私……
だけど見覚えのある景色に、私はきょとんとしている。
此処は何時も通っている学校の通学路、こんな所に何があるの??
確かに此処は付属高校と、周りは閑静な住宅街、それも皆大金持ちの屋敷ばかりが並んでいる。
私自身は、あまり住宅街の方には行った事は無いけれど、此処で何より有名なのは早乙女家の屋敷。
日本有数の大企業、早乙女グループの会長の屋敷。
養父も、早乙女グループ傘下のコンピューター関連の会社に勤めている。
私にはあまり関係の無い世界、会長だって殆ど顔を出さない人だって聞いているし、別に興味も無かった…
……今までは……
養父が運転する車は、その早乙女家の屋敷へと入って行く…
何で早乙女家??
そんな疑問が、私の中に生まれた…
何故?という思いが心の中を渦巻く……
車を降りて、広大な屋敷の中に通される私と養父…
そこに一人、黒のスーツ姿の男性がやって来た。
「お待ちしておりました美紀様、さっ此方へ」
養父を残し、私はその男性と一緒に、広い屋敷の中を歩く。
美紀様??
一体どういう事??
「あ…あの…あなたは誰なんですか?
それに私は何故此処に??」
男性は、丁寧に私の方に振り向き、ニコリと笑った。
「失礼しました、私は会長の第一秘書をしております遠藤と申します…
美紀様を此処にお連れして頂いたたのは、会長にお会いになって頂く為です…
なにせ美紀様は、会長のただ1人の娘で御座いますので……」
「…私が…早乙女会長の娘!?」
あまりの事に、私の頭は真っ白になる。
私が!? 何で!?
早乙女会長の娘!?
冗談…でしょう!?
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