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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第14章 闇の中の一筋の光
「・・ぷっ…
服に着られているみたいだね」
「大きい……」
ぁたしの身長で163センチはあるのに、紀永さんの身長って??
見上げるくらいなんだから、175‥いや180センチはあるのかな?
はっきり言って、袖は長くて手は出ないし、肩幅が違い過ぎて、子供が大人の服を着ている感じ。
「これはこれで良いね…
後、髪乾かそうか」
「あ…」
濡れたままだった、色々あって、あまり気にしていなかったみたい。
「あれから更に長くなったかな?」
色はかなり茶‥茶金に近いが、長さはそのまま。
「・・ホントは切ろうと思った…
でも、切れなかった」
「何故??」
「・・・・・・
好きって・・・長い髪が好きって言ってたから・・・何度も切ろうと思ったのに・・やっぱり切れなかった」
それは、私が言った‥ひとこと……
「それは嬉しいね…
やはり、美紀の長い髪は好きだよ」
「こんなに染めても?」
「変わらないよ…」
「そう……」
気にしてくれていたとは…
私が言ったから切らなかったと言われて、嬉しくない訳がない。
「長い髪の方が美紀に似合う」
「そうかな?」
「ああ…
背が高いからね、長い方が似合うよ」
綺麗に解かして、ドライヤーを掛けて…
本当にあの頃に戻った感じがする…
まだ、解決しなければならない、問題は山ほどあるが……
「そう‥此処、紀永さんの部屋だよね?」
「そうだよ?」
「じゃ、ぁたしがベッド使ったら、紀永さんどこに寝るの??」
「それもそうか…
そうだね‥一緒に寝るかい?
無駄に広いベッドだからね」
「一緒……」
「くすっ…
嫌かな??」
「・・嫌じゃ‥無い……」
「なら一緒に寝よう美紀」
1つのベッドで…
どちらともなく、さり気なく手を繋ぎながら、約1年振りの温もりを噛み締めて、お互い眠りに付いた。
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