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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第3章 夜に紛れて
「・・・美紀…美紀っ!」
「ふにゃ…桜ぁ??」
どうやら授業中に寝ていたらしい…それにしても今更の夢………
(もう…どうにも出来ないのに……)
あの衝撃の真実から3ヶ月程過ぎた。
「美紀は良いよね、寝てたって成績良いしー
私なんか、付いてくだけでもやっとなのにさ」
「あーまぁね…
伊達に付属校合格した訳じゃ無いってことよ?」
あれから直ぐに、私は付属校を中退した…
そして暇潰しの為に、今は定時制高校に通っている。
生活も変わった、殆ど夜が主体、昼は引き籠もり…髪も黒から茶に変え…
そして……眼鏡を掛けた………
「そうだよねー
美紀は家庭事情だもんね」
机の上にちょんと乗っかって話す桜。
桜…小西桜、こっちのガッコに来てから出来た友達、背が小さくて男受けする可愛い感じ、実際に良くモテる。
「ぁたしはね、桜は別だよね…」
定時制なんて、昼間の高校に入りたくても入れなかった、成績や素行に問題を持つタイプか、家庭事情や高校に行けなかった、ちょっと年上の人が真面目に授業を受けるタイプ…
そんな2種類に別れる。
真面目タイプは既に次の授業の準備をして、桜達みたいなタイプは自由にお喋りしているのが普通。
私…いや……
ぁたしは、どちらかと言えば桜達の方に入る。
こっちのガッコに移った時は、家庭事情で押し通したけど、今は違う絶対違う…
「私はガッコなんてどうでも良かったのに、親やセンセがウルサくて仕方なくだもん」
「確かにウルサい」
桜と話をしていると、次々と仲間が集まって来る、まぁ仲間も色々あるけど……
「美紀、桜、今日も行くだろ?」
「「行くー!!」」
二人仲良く"行く"発言、行くのは勿論夜の街……
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