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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第16章 平穏と秘密



あれから数日、ホントにぁたしはベッドの住人してた。


退屈だろうからと、ぁたしくらいの世代が見る雑誌を、悩みながら買ってくる遠藤さんが面白かったケド‥笑っちゃいけないよね?




ベッドから起き上がれるようになり、傷の包帯も取れた頃…
紀永さんは屋敷内に、ぁたしが紀永さんの娘で、屋敷に住む事を明かした。


意外な事に、あまり動揺は無かった…
紀永さんはある程度準備していたらしく、さり気なく娘は居ると、屋敷内だけには公表していたらしい。


だから、突然来たぁたしが、紀永さんの娘と言われても、皆普通の対応…
紀永さん、先に言ってくれれば良かったのに、ぁたし1人だけがドキドキしてただけって………




それでも、明かしてくれたお陰で、ぁたしは屋敷内を自由に歩けるようにはなった。


初めに連れて来られた、紀永さんの私室は、屋敷の3階の端の方…
それからずっと、広い屋敷内が続いている。


一応、紀永さんから、屋敷内の事は簡単に説明して貰った…


地下1階、地上3階の建物で、3階はプライベート空間が殆ど、2階は仕事関係‥遠藤さんや他の秘書さん達もこの2階に常駐している。


1階は大広間や厨房、客室と来客用が殆どらしい、来客なんて来ないがねと、紀永さんは笑っていた。


地下はトレーニングルームとか、屋内プールとか趣味的空間…
やっぱり広いなぁ早乙女邸。


これの他に、常駐している秘書さんや、屋敷内で仕事をしている人の為の別棟があって、殆どがそっちに住んでいる。


外は、ぁたしが見た庭の他に、裏にはテニスコートや、従業員さん‥主に厨房らしいが‥趣味の菜園、果てには屋外プールと、庶民のぁたしには考えが及ばないスケールのデカさ。


流石‥早乙女邸……


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