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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第16章 平穏と秘密

紀永さんは、ぁたしが知らなかった事を色々話してくれる・・
何故、倉原の養女として預けられたのか…
養父との約束とか……
ぁたしが知ろうと‥うんん、耳を塞いで聞かなかった事を沢山……
紀永さんの話で、やっと謎が解けた感じ……
仕方無かった…
世間じゃ16才って子供扱い、それなのに子供が子供を持つワケにはいかず、ぁたしは紀永さんが唯一親友として親しくしていた倉原の方に……
高校に行きながら、早乙女の会社に居たんだ紀永さんは、そこで倉原と知り合った‥そう話してた。
そこは納得した、仕方無かったって・・・
「・・1階まで降りて来た‥ケド………」
ちょっと退屈だったから、屋敷内散策‥なんか子供の頃にやった探検みたい。
確か、1階は来客用のスペースが殆ど、どこから見て回ろうか??
「うーん…
先ずはホールかなぁ?」
この屋敷で一番広い大広間‥つまり大ホールを覗き……
「うわぁ!
広ーい、綺麗ー」
今時風だが洋風の感じで、長い赤いカーテンと鏡みたいに磨かれた床、壁もブラウン基調で落ち着いた温かみがある。
それにしても広い、100人くらい簡単に入りそう、来客なんて来ないと言ってたケド、使わないのがもったいない。
「ピアノ‥あるんだ…」
隅の方にある、白いグランドピアノがホールに合っていて、オシャレで洗練な雰囲気を醸し出してる。
「・・・
触っても怒られない‥よね??」
真っ白なグランドピアノ…
最後にピアノに触れたのは何時だった??
子供の頃はピアノを習ってた‥その他にも色々あったが、ぁたし的にはピアノが一番好き…
付属高辺りで止めちゃったが、まだ覚えているかな??
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