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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第18章 緊迫-逃走-



遠藤さんの方は電話を掛けて、帰る為の車を手配してるみたい…
まさか歩いて帰るワケにもいかないよ、遠藤さんは早乙女会長の第一秘書だし。



「・・数分で来るようです」

「では私達も退散しようか?」

「うん……」

「先に行っているよ」

「お任せ下さい」


紀永に促されて、ぁたし達は通路の方へ…
やっぱり置いてあるマウンテンバイクとミニバイク。



「今日は乗れそう?」


この距離をマウンテンバイクで‥ちょっとキツいかも……



「その様子だと無理なようだね、ミニバイクは後で回収させるから、素直に後ろに乗りなさい?」

「う‥うん……」


スーツ姿の紀永がマウンテンバイクを漕いで、ぁたしがその後ろって、めちゃくちゃ変だぁ…


と言っても他に方法な無く、ぁたしは紀永の後ろで捕まり立ち・・・


紀永‥スーツ姿なの気にしないでマウンテンバイク漕いでるし、ホントに変な感じ。


だけど、着替えるのも忘れてまで駆け付けてくれたのには感謝してる…
間違ったら、紀永が早乙女会長だってバレる可能性だってあったのに、それをムシしてまで飛んで来てくれた。


両肩を掴んでいた手を、つい首に回してしまう。



「ホントに‥ぁりがとう……」

「言った筈だよ、なにがあっても美紀を守るって……」

「うん、紀永‥大好き」

「私もだよ美紀…」


ちょっとだけ甘え…
大好きな紀永と2人きりだから…
紀永もちゃんと応えてくれる。


ぁたしと紀永はそのまま、マウンテンバイクで屋敷に向かって走っていた・・・・・



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