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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第18章 緊迫-逃走-
「・・・ぁりがとう・・・」
「・・・ああ…
ちゃんと理解してるね・・・」
「・・・ぅん・・・」
やっぱり、ぁたしは紀永には勝てそうにない…
人生経験が違い過ぎる、こんな言葉を簡単に言える紀永には……
「さて‥これからだけど…
遠藤はこっちから屋敷に戻ってくれ、私と美紀は通路を使うよ」
「分かりました会長」
「・・そうだよね、遠藤さんがこっちから出ないと変に思われる」
「そういう事…
逆に私が外から入るという手もあるが…」
「・・・・・
そのカッコで??」
良く考えてみれば…
スーツ姿の紀永と遠藤さん、焦っていたのかも知れないケド、スーツ姿でミニバイク‥多分紀永はマウンテンバイク、はっきり言って凄くおかしな感じ。
「・・・・・
着替える事すら忘れていたよ・・・・・」
「私は‥対応もあったので、そのままですが・・・・・」
2人共、お互いを見合って、微妙に目を背けて変な雰囲気。
「・・くすっ…
なんか‥凄くおかしい……」
「まあ‥急いでいたから・・・」
「そうですね…
とりあえず駆け付ける方が先と・・・」
「「「・・・はははははは………」」」
3人揃って笑い出しちゃった…
こんな凸凹な感じもたまには良いのかな??
「その様子だと、少しは元気が出たみたいだね」
「えっ?
う‥うん…
何とか落ち着いたかな??」
「それじゃ、この格好も伊達では無かったようだ」
何時ものように、困ったような感じで、上げた髪を少しだけ引っ張る仕草…
ああ‥紀永なんだなって思う。
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