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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第19章 動く光と影
「・・・
どうやって…??」
「・・吉田春夫がそういう行動をしている時を撮影する」
「・・・
それは・・・」
「・・・
短時間‥多分10分程度だが、美紀に囮になって貰わねばならない…
今の吉田春夫のターゲットは美紀だ、美紀以外にそういう行動を取るとは思えない」
「ぁたしが・・・囮・・・・・」
一瞬だが、身体がビクッと震えた…
やはり美紀に取っては、無茶な提案だろう、安全は保証すると言っても、直接吉田春夫に会うのだ・・・
「・・・無理なようだね・・・
また、違う手を考えるから・・・」
「・・・・・」
無言のまま、うつむいてしまい微動だにしない…
この計画は諦め、新たな策を1から練り直す‥やはり確率的に低そうだが仕方ない、美紀の意志を曲げるつもりは‥無い。
暫く沈黙が続く……
私も余計な事を言ってしまい、美紀に掛ける言葉も出て来ない。
どれくらいそうしていたのか??
ふと、美紀が顔を上げた。
「・・・・・・10分なら・・・・・」
「ん??」
聞こえるか聞こえないかの小さい声……
「10分なら我慢する、多少打たれようが、それで彼奴と切れるなら……」
「美紀・・・」
「ホントに安全?
ホントに上手く行く?
それだったら、ぁたしは囮になるよ…
元々、ぁたしが蒔いた種だから……」
「10分…
吉田春夫が行動するなら、その時間で十分だと思う…
部屋から外まで逃がす手配もある」
「でもラブホの中だよ?」
「勿論分かっている…
計画的に1部屋に誘導すれば良い事」
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