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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第19章 動く光と影



「・・・うん……」

「色んな手を考えた…
でも、根本的解決になる決め手が‥無い……
今のぁたしには、最後の一手が見付からない」

「・・・うん……」


「だから、ずっと考えてた…
最後の一手を見付ける為に……」

「・・・
そうだね、倉原に迷惑を掛けたくないなら、決め手になる方法は限りなく少ない…
倉原‥いや警察沙汰にしないのなら、未成年の美紀では、教頭という立場にある吉田春夫を落とす事は更に可能性は低くくなる」

「・・・
それも……分かってるよ、例え警察に行ったところで、彼奴とぁたしじゃ信頼度が違う…
こんな不良みたいなぁたしと、教頭の彼奴……
どちらの意見を警察が取るくらい」


美紀は自身的にも客観的にも考え、可能性が低い事を、ちゃんと把握し、その上で吉田春夫に逆らえなかった。



「美紀……
私の計画に乗らないかい?
多少、美紀に辛い思いをさせてしまう事になってしまうが、美紀の安全だけは確実に保証する‥少々荒っぽいか……」

「どうやって?
ぁたしは彼奴の弱点を見付けられなかった」

「見付からないなら作るまで、そう思わないかい??」

「作る・・・・・」


私の提案に、かなり考え揺れている…
説得は‥やはり今しかない。


「作る‥だ…
そんなに写真や動画が好きなら、逆に返してやろう、吉田春夫に……」

「・・・・・・」


後ろ姿だが、注意深く私の話を聞いて…
美紀なりに確率を考えているのだろう、勝算があるか無いか………



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