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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第20章 絡める罠-滑走-
秋の終わりのような初雪が降った頃………
ぁたしは、紀永と遠藤さんが話があると、執務室に呼び出された。
話の内容は分かってる、あの計画の話の続き…
執務室って事は、なにか進展があったと思う・・・
「来たね…」
「お呼びだしなんて事して、申し訳ありません美紀様」
奥の重厚な椅子に座り、広い机に手を掛けている、スーツ姿の紀永と…
その机の手前横に立っている遠藤さん。
相変わらずの会長と秘書の立ち位置、ぁたしの方は紀永と向かい合わせになるような、机の前に陣取った。
「全て仕込み終わったようだ…」
「そう……」
「私から説明で宜しいですか?」
「あっ、はい!」
遠藤さんはぁたしにも資料をくれる、そしてこちら側に向けたモニター画面は、ラブホの部屋の1つを写した画面。
「カメラは3ヶ所に設置してあります…
ベッドサイド、反対側になるサイドボード、そして少し離れたテレビ…
なるべく死角は無いように設置しましたが、バスルームやトイレの方までは写せませんのでご注意を……」
「それは無いと思う…
彼奴との時で、バスやトイレは殆ど使った事が無いから」
「死角になる場所に行く可能性は、低いと言いたいのかい?」
「そう……」
隠す事はしない…
紀永の話だと、彼奴が撮った画像は見られてるって、勿論遠藤さんにも……
そこまで知られているなら、ぁたしは隠す必要なんて無い…
紀永はともかく、遠藤さんとは多少気まずいケド。
「カメラは隣の部屋から遠隔で、自由に角度を変えますが、一番撮影しやすいポイントは……」
遠藤さんは、モニター画面の一点を指差した。
「この位置、ベッドの端からサイドボード…
此処が一番3点撮影が可能な場所です」
「うーん…
ベッドの下‥床の方は撮影可能なんですか?」
彼奴に床に転がされた事が多かった‥だから……
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