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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第20章 絡める罠-滑走-

「ベッドサイドは少々難しくなりますが、後の2つは撮影可能の範囲です」
「そっか…
なるべく3点撮影が良いんだよね??」
「はい、後の編集も考えますと、それが一番ベストと……」
彼奴を上手く誘導…
出来るのぁたし??
一方的が彼奴のやり方なのに、口を挟むなんて…
「それから……」
「・・!!」
いけない、考えに夢中になりそうだった…
今此処で遠藤さんの話をちゃんと聞かないと、後々困るのはぁたしだ。
「エアコン前とパネルヒーターの前は、極力回避して下さい…
仕掛けが施されています」
「・・・
うん、あまり行かない場所かな?
精々彼奴が煙草を吸うくらい…」
ローテブルがある場所だから、ぁたしは殆ど近寄らない筈。
「とまあ‥こんな感じだね…
後、撮影状況によって、美紀を連れ出すのに、若干のズレがあるかも知れない、そこは気を付けるように」
「うん、それは分かってる」
幾ら10分って約束だって、彼奴がリアクションを起こさなければ話にならないんだから、ズレは仕方ないと思う。
彼奴の行動から考えたら、そんな可能性は低いケド。
「なにかご質問はありませんか?」
「・・・
外に出たら、ぁたしは1区画走れば良いのね?」
「流石に少しは離れないと、不振に思われるのも困るだろう?」
1区画間を置いて、紀永が待ってる手筈…
まさか、紀永自身が出るだなんて、ぁたしすら思っていなかった。
アトリエの1件で、遠藤さんが出てしまったから、紀永が直接出る事にしたらしい。
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