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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第20章 絡める罠-滑走-
全てのお膳立てが整った計画……
後はぁたしの心次第、彼奴を騙し屈しない心‥大丈夫、今のぁたしなら出来る、みんなに守られているんだから・・・
先ずは此処から始めなくてはいけない‥携帯を繋げる事から……
彼奴の着信に紀永が出てから、電源を入れてない携帯の、電源ボタンを押した。
「・・・
少なくなってる・・・」
1日50件もあった彼奴の着信が、1日おきくらいまで落ちて‥間違い無く紀永が出て、あんな事を言ったから、彼奴警戒してるんだ。
それに、紀永の機転で画像送信出来ないし、変だと気付いている筈‥勿論紀永の仕業とはバレて無いと思うケド。
そう考えると、彼奴の警戒心が働いていたって、ちっともおかしな事じゃない‥だったらぁたしは待つだけ…
こっちから電話なんてしてやらない、彼奴から来るのを待ってやる。
「着信‥あった?」
スーツ姿のままだったので、シャワーと着替えを終えた紀永が、ぁたしの携帯を覗き込んでるし…
「着信減ってるから、数日掛かるんじゃないかな?」
「減ったか…
まあ‥当然の選択と言ったところか」
「そうだね…
警戒はしてると思う」
「そこは普通の感覚だな…
用心深いとも言うけどね」
「ぁたしもそう思うよ」
彼奴から着信が無ければ何も始まらない…
ポケットに携帯を入れながらも、とりあえずは普通に過ごす‥相変わらず軽い運動かパソコンの前だけど、この方が落ち着くから。
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